俺と結婚しろよ!





「咲良」




賢ちゃんがあたしを呼ぶ。

あたしの大好きなその声で。

胸がキュンキュン甘い涙を流す。





「またな」




笑顔で手を振った賢ちゃんの後ろ姿を見て、あたしの頬を涙が伝った。






あたしの馬鹿。

賢ちゃんはこうもあたしを大切にしてくれるのに、賢ちゃんの好意に応えられないなんて。

どうしたら、賢ちゃんと真剣に付き合う覚悟が出来るのだろう。





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