俺と結婚しろよ!











森井さんとFの四人が去っていった部屋は、酷く静かだった。

ただひたすら賢ちゃんの去った扉を見ていたあたし。

賢ちゃんはまたな、なんて言ったけど、もう会えないのではないか。

賢ちゃん、きっと酷く悲しんでいる。

罪悪感でいっぱいだ。








「いい人たちなんだね」




大輝がぽつりと言う。




「咲良が踊らされてるのも分かる」



「踊らされてる?」




思わず大輝に聞いた。

大輝は、あたしを見て大きく頷く。




「咲良、普通なら絶対、ふとももフェチなんてしないでしょ」



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