俺と結婚しろよ!
そんなことを考えていると、
「お前ら」
スタジオの扉が開き、悠真が出てくる。
悠真はいつになく嬉しそうな顔をしていて。
賢ちゃんがきっとやってくれたのだと悟った。
「やべぇよ、賢ちゃんはホンモノだ!」
上機嫌にそう言う悠真。
悠真が賢ちゃんを褒めてくれて、すごく嬉しい。
本物、その言葉に胸がぎゅーっとなる。
「一回、三人で合わせてみようよ」
そう言ってスタジオに入ったが……
賢ちゃんはなぜか椅子に座って漫画を読んでいて。
「やる気ないなら帰れぇぇぇ!!」
賢ちゃんは完全な部外者なのに、あたしは叫んでいた。