ライラックの蓋棺


からん、とグラスの中の氷が溶ける。



聞き込みに入った酒場のオーナーである女は呆れを含んだ声で無駄よ、と言い聞かせる様にすると、隣の客へウィスキーの入ったグラスを渡した。



「そうですね、……もっと西へ行こうと思います」



「あんたもしぶといわねぇ……」


< 10 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop