あなただけを、愛してる。
「今から家帰る時間ある?ないならうちのシャワー使っていいから軽く浴びなよ。出勤でしょ?」
「あ!」
完全に忘れていた。
今は7時。
8時にはデスクにいたいから逆算すると…どう頑張っても家に帰れる余裕はなかった。
「シャワー借りていいですか?」
笑顔でうなづく桜井君に感謝しつつお風場に案内してもらう。
「お察しの通り女性ものなんてないから申し訳ないけど…。」
「全然だよ。ほんとにありがとう!」
時間もなくて適当にしか洗えなかったけどそれでもあのまま会社に行くよりは全然よかった。
「シャワーありがとね。」
「いいって。会社行くか。」
私たちは桜井君の家を後にした。