あなただけを、愛してる。



「……ん…?」


目が覚めるといつもの慣れた布団の感覚とは違って違和感を覚えた。


急いで起き上がるとそこは見たことない部屋で…。


「…さく、らいくん…。」


少し離れたところにあるソファーには桜井君の姿があって。



「んんー!あ、起きた?っつか頭いてぇ。」


私の声に反応するように目を覚ました桜井君は大きく伸びをした。


「三輪、昨日酔いつぶれて…家わかんないからうちに連れてきた。ごめんな勝手に。」


まだ寝ぼけ顔で私を見る桜井君。


「こっちこそ、迷惑かけてごめんね…。」


久しぶりの失態。
醜態をさらしてしまったみたいで反省。


「昨日の三輪、いつも以上に可愛かった。」


「え」



昨日の夢の中の言葉。

桜井君の目は節穴だ。



 
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