あなただけを、愛してる。
昼休み、眠気に襲われて社食にはいかず、休憩室で顔を伏せていた。
社長からのlineは朝になっても返ってくることはなかった。
それで余計に落胆。
私は彼女なわけではないんだからそんなことでいちいち落ち込んでたらきりがないんだけど…それでもやっぱり落ち込む気持ちに嘘はつけなくて。
「三輪?」
そんな声で伏せていた顔をあげた。
「うわ、何その顔。」
「桜井君…」
「いつものように噂で聞きました。三輪唯子、寝不足でかわいい顔台無し。」
笑ってそういう桜井君。
「可愛くないし。というかそんなことまで噂流れてるの…」
あきれてしまう。ほんとに。
「はい。」
小さくため息をついた私の前に一本のビンを差し出す桜井君。
「そんな寝不足三輪さんに、栄養ドリンク。」
「え」
「あー、このドリンク舐めちゃだめだから。俺仕事やばいときとかこれのおかげで乗り切れるんだから。三輪にもあげる。」