あなただけを、愛してる。



桜井君は、ホントにやさしい。


「ありがと。」


私は精一杯の笑顔でそういった。


「……あのさ、三輪。」


私がそう言ってから少し沈黙が流れたけどすぐに桜井君によってそれが破られた。



「なに?」


「今夜空いてる?」


「えーと、今日は空いてるはず。どしたの?」


「飲み行こうと思ったんだけど、三輪寝不足だったな。」


ハッとした表情を浮かべる桜井君。


「あー、でも私も桜井君と飲みたいし…うち来る?宅飲みする?」


「え」


桜井君が一瞬固まった。


私、なんか変なこと言ってしまったかな?


「どうしたの?」


「え、あー、なんでもない。そうしよ。三輪つらかったら寝れるし。」


私はその言葉に小さく笑った。


誰かに…助けてほしかった。
すがりたかった。



 
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