無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「ただいま、洸」
西園寺洸は、恋愛というものにまるで興味がない。
『女の子は可愛いし好きだよ、
でも恋に落ちたりして執着を覚えるほど愚かしいものはないと思わない?』
そう言って薄っすらと微笑んだことがある。
恋は学問ではなく経験するものだ。
執着する恋というものがどういうものなのか、自分にはよくわからなかった鈴木は、洸の発言にただ曖昧に微笑んだだけだった。
――なぜなら、恋は執着するだけじゃない
恋を知った瞬間、手も足も出ずに終わる恋もある。
そんなたった一度の鈴木の恋の相手は、
今、目の前にいる――。
「ただいま、生徒会長」
「おかえりなさい 蘭々
お元気そうでなによりです」