無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
人一倍気の使う相手との今日の食事は夕べから憂鬱の種であったが、
これでようやく厄介な案件が一つ片付いた。
疲れはどっと襲ってきたが、肩は幾分軽くなったように感じながら鈴木がリムジンに乗りこむと、
先に乗った西園寺洸はシートに深く沈んで瞼を閉じていた。
打ち合わせは連日深夜まで続いていた。
いくら若く健康な体でも疲れをしらないわけじゃない。
――まさに社畜だな
心の中でそうひとりごちた鈴木はスマートフォンを取り出した。
ほっとしたこんな時にこそ、覗きたくなるブログがある。
ユキのブログ『月下美人』を開くと、路地で寛ぐ猫の写真がアップされていた。
――ん? この場所は……