無垢なメイドはクールな彼に溺愛される


 そして母は言った。


「ユキにも好きな人と結婚して幸せになってほしいわ


 私がパパに恋をしたように、ユキにもね

 パパは死んじゃったけど、その想い出だけで一生生きていけるくらいの愛情をもらったの


 そんな恋をしてほしい」





「――うん……」



 自分の部屋に戻ったユキは、赤ちゃんのユキを抱く父とその隣で微笑む母ハルの写真を枕元に置いた。





その夜、ユキの夢の中に父が出てきた。




―― パパ?




 夢に出てきた父は、写真の父そのままに……

優しく力強い笑顔を浮かべて、小さなユキの前にしゃがみこんだ。



『幸せになるんだぞ、ユキ

 がんばれ

 大丈夫

 大丈夫だから、ユキ』


 そう言って父は、ニッコリと笑いながら

ユキの頭を撫でた……。
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