無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「はい
 今は独身寮にいます」


「へえー寮ですか

 食事はついているんですか?」


「管理人夫婦が、

 いつでも食べられるように食堂に用意しておいてくれるんですよ」



「ああ、そうか 不規則なお仕事ですもんね」


「ええ」



 食事と温かい珈琲が崎田の体を温めたのだろう。

 話をしながら、崎田は額の汗を拭いた。


 服装はきちんとしているが、崎田のハンカチにはアイロンがかかっていない。


 独身の男性なのだから、それが普通だろう。




 そんなことを思いながら珈琲を口にして、


――あ


 ユキはそういえば友人Sのハンカチがクリーニングに出したもののように整っていたことを思い出した。



 もしかしたら、友人Sは既婚者かもしれないな……。
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