無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
包みを開けると、ギフトカードと手紙が出てきて、
手紙の中には切々とお礼が書かれていた。
『前略 友人Sさま
なんとお礼を言ったらよいか、感謝しても感謝し尽せない気持ちで一杯です。
本当に、本当にありがとうございました。
二度とこのような事がないよう、私は反省するばかりですが
友人Sさまのように素晴らしい方がこの東京の空の下にいらっしゃると知って
とてもうれしくなりました。
このご恩一生忘れません。ありがとうございました。 草々』
手紙には、名前の記載はなかった。
連絡先もない。
感謝はしても自分の名前も明かさない。
そういうところがどこまでも彼女のままであり、むしろそうであることが愉快だった。