無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 宙のメールは気になったが、こんな時こそひとりでいては悶々と考えてしまう。

 そう考えたユキは崎田の後ろからついていって詰所に入ると、パイプ椅子に腰かけた。




 紙コップに自分の分と崎田の分の珈琲を注ぎながら

「崎田さん、とても優秀なSPなんですってね」と、話を振った。


「え?」


「ここに来る前は、大臣のSPについていたとかって聞きました

 ここは大きな事件もないから暇じゃないですか?」



 クスッ


「まぁ、ここは日本ですから、実際に事件が起きることは稀ですしね

 どこの警備についてもそんなに変わりません――」


「ふーん」

「アハハ 嘘ですよ」
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