無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「またそんなー……

 でも、最近ユキの気持ちがよくわかる

 私、ひとり暮らし始めたでしょ、
 そうすると、ここで何かあっても誰も気づいてくれないのかなぁ…って時々不安になるんだよね

 ユキ言ってたじゃん、何より孤独が怖いんだって

 青木家にいる限り孤独とは無縁だからって」



――確かに


 何より孤独が怖い、それはユキの本音だった。


 陽菜乃が言った通りユキは何より孤独が怖い。

 早くに父親を亡くしているユキには身寄りは母しかいない。母も一人っ子だった。


 今はユキの母も元気に青木家で働いているが、いつかは自分より先に旅立ってしまうだろう。

 そうしたら自分は独りだ。


「そうよん、私の人生は青木家と共にあるの

 陽菜乃に何かあった時は私が助けてあげるから大丈夫!
 寝込んだらお粥ぐらい作って届けてあげるから」


「はいはい その時はよろしく」

 クスクス


 青木家を出て恋をして誰かと結婚しても、上手くいかなかったら?


 そうなったら誰も頼れない……。

 私は強くない。


 一人になるのは、寂しい……



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