無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 崎田の腕に支えられたのはこれで二度目だ。

 体格も声も全てが男っぽい崎田にそんなふうにされると、否が応にも自分が女であることを自覚してしまう……。


 そういう意味で、なぜか男性をあまり感じない大石とはまったく違っていた。



「……」


 落ち着けユキっ!



 スー…… ハァー……


 大きく三回深呼吸をしてペチペチと頬を叩いたユキは、慌てたように掃除用具を手に取った。




――さあ仕事! 仕事!

 自分にそう言い聞かせながら……。
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