無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 ロビーに足を踏み入れると、運よくあの時のフロント女性が見えた。



 ちょうど客が途切れた時を見計らって

「あの……」

 ユキが声を掛けてみると、


「あ!お客さま 昨日、夕方いらっしゃったんですよ!

 虫の知らせでしょうか

 よかったです 無事お渡しできましたよっ」


 フロントの女性はそう言って、我が事のように瞳を輝かせた。


「え?」


「そうなんです お預かり物をお渡ししたんです

 それから上に行かれたので、もしかすると

 Bijouに行かれたのかもしれませんね」
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