無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
  ***


 それから更に一日が経ち……

 鈴木はホッとした思いで西園寺常務と書類を囲んでいた。


 昨日は常務が休みだったおかげで、予想通り相談事やら頼まれ事に半日を費やさなければならなかった。

 昼はあやうく専務に誘われそうになり、無理やり用事を作って外に出かけるなど散々な一日だったのである。



――でもそのおかげで……

 街角の定食屋で早々に食事を済ませた後、本屋に行って時間を潰し遠回りをして社に戻ろうと歩いた場所は、パントムの近くだった。

 その先の角を曲がるとパントムが見える……そう思いながら信号を渡った時

 彼女とすれ違った……。
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