無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

  ***



 そして土曜が訪れた。


 幸いなことに急な用事も入らなかった鈴木は、洗濯などの雑多な用事を手短に済ませ、

早めに外に出ることにした。


 着慣れたスーツではなく白いタートルのセーターにチェスターコートを羽織り、

 スマートフォンと財布を持ち、

 ハンカチは……と少し考えて、Sの刺繍を入れていない柄物のハンカチを手に取った。



 眼鏡はかけず、ラフなスタイルでいる彼はビジネスモードでいる時よりもずっと若く見える。


 本人にはまったく気づいていないだろうが、道行く女性たちは誰もが鈴木を目で追っていた。
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