無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「ありがとう、やー、申し訳ないねぇ」

 相好を崩したシェフの笑顔は、早速もう若き好々爺といった風情である。

 孫がどんなに可愛いか言い尽くせないシェフの話を聞きながら、朝食の手伝いをしている合間をみて、ユキは真優の部屋に行った。


 コンコン


「お嬢さま、そろそろ朝食のお時間ですよ」


 部屋の中から聞こえる「はーい」という元気な声を確認し、真優と夫人の食事の世話をする。

 そしてここまでが、いつもの朝の仕事だ。





「今日さぁ、仕事を早退してパーティ行くことになってるでしょ」

「ええ、一条さまのところの創立記念パーティですよね?」

「うん、それがなんかさぁ
 遥人がもしかしたら行けないかもなんだって」
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