無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「あら、そうですか……」

「まあ 私は一人でも大丈夫なんだけどね!営業で鍛えたからっ」


 大丈夫と言いながら、実は少し心配そうな真優の出勤をいってらっしゃいませと見送ったユキは、
 こればっかりは自分が力になってあげることは出来ないと、残念がった。


 もしそうなった時は、パーティが終わるまで車の中でずっと待っていてあげよう、
 たとえそれだけでも違うはずだ。

 不安なことがあったら体調がすぐれないとか嘘でもいいから言い訳をして帰ってしまえばいいんですよと励ましてあげようと。

 真優にあれやこれやと世話を焼いてあげられるのも、真優が結婚して桐谷家に行ってしまうまでである。

 それまでは大切なお嬢さまに、何でもしてあげたいと思っていた。


 そして夕方、
 ユキが買い物から戻ると、その少し前に仕事を早退して帰ってきていた真優が、待ち構えたように現れて


「お帰りユキー、待ってました」
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