先生の彼女です。
「先生!」



院内に入るとナースが慌てた様子で寄ってきた



「咲ちゃんが!」



「ああ涼太に聞いた。今どんな感じ?」





小走りで病室に向かう




「喘息は少しずつ治まってきたのですが、心臓の痛みが消えなくてそれからの焦りで過呼吸が」





「了解。抗生剤の点滴の用意と、明日心電図とりたいからそれの準備もお願い」




「わかりました!」






咲の病室のドアを開ける




「あ、先輩!」



「ありがとな、涼太」




「はい!」




「咲ー、ゆっくり深呼吸だよ」




ボロボロ泣きながら首を横に振る咲





「大丈夫、できるから。焦らないで」





背中をさすってあげても治らない





ここまで意識を落とさなかったことが凄いくらいだ




「ハァハァッ ケホッ」



「大丈夫、大丈夫」





なんか… 震えてる?




「咲、寒い?」




ぶんぶんと首を横に振る





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