チェロ弾きの上司。
「先生、60で叩いていただけますか。トップは、立って後ろ向いて確認してください」
三神さんの言葉に、指揮者と各パートトップが従う。
(ちなみに指揮者は“先生”と呼ばれる)
うん。
ゆっくりなら、弾ける。
「じゃあ、本来のテンポでお願いします」
ひゃー、速くてしっかりした音出そうとすると、きったない音になっちゃうー!
まだ無理だー。
「練習終わったら弦楽器は残ってトップの指示に従ってください。先生、ありがとうございました。管楽器の皆さん、お待たせしてすみません」
三神さんが席に座って、全体練習が再開された。