チェロ弾きの上司。
◇
だるかった身体が軽くなって、霧がかかったような頭がクリアになって、憂鬱な気分が嘘のように晴れて、いつもの自分に戻れると、心底ほっとする。
そんな爽やかな水曜日の朝。
夜にオケの練習があるから絶対残業したくないあたしは、早めに出社することにしてる。
後回しにしてた仕事、バリバリ片付けるぞー。
出社してる人はまだ数人。
あたしが席に着いて始業の準備をしていると。
「おはよう」
真木さんが出社してきた声。
「おはようございます。あれ、真木さん、何ですか、その大荷物」
入り口が見える席の、営業の野原くんが不思議そうに言った。
見ると、
……チェロケース担いでるよ‼︎
赤みがかった茶色で、木目模様が入っていて、つやつや光っているハードケース。
インテリアとしても高級感が……って、ここ、会社ですから!
だるかった身体が軽くなって、霧がかかったような頭がクリアになって、憂鬱な気分が嘘のように晴れて、いつもの自分に戻れると、心底ほっとする。
そんな爽やかな水曜日の朝。
夜にオケの練習があるから絶対残業したくないあたしは、早めに出社することにしてる。
後回しにしてた仕事、バリバリ片付けるぞー。
出社してる人はまだ数人。
あたしが席に着いて始業の準備をしていると。
「おはよう」
真木さんが出社してきた声。
「おはようございます。あれ、真木さん、何ですか、その大荷物」
入り口が見える席の、営業の野原くんが不思議そうに言った。
見ると、
……チェロケース担いでるよ‼︎
赤みがかった茶色で、木目模様が入っていて、つやつや光っているハードケース。
インテリアとしても高級感が……って、ここ、会社ですから!