不器用ハートにドクターのメス
「すき……っ、」
自然と、想いはこぼれていた。
「先生、すきです……、すき……っ」
ぼろぼろと、容器に入りきらない水のように、次々と溢れていく。
真由美の告白を、神崎はくちびるで丁寧にすくいとる。
キスが降る。何度も何度も、うわごとのようにもれ出る好きを、いとおしむように。
そして、自身の中にある好きを、代わりに流し込むように。
「……好きだよ」
その夜、神崎と真由美は、一緒の布団で眠った。
たくさん、何度も何度もキスをして、二人、抱き合って眠った。