大人の恋は波乱だらけ!?
最悪の展開
「まさかまたココに来るとは思ってもいなかった」
目の前にそびえ立つマンションを見上げながら苦笑いを浮かべる。
ココは新條さんが住んでいる場所、1度だけ来た事があるけど……。
やはりかなりの高級感があるのが分かる。
この前でオロオロしていたら通報されるのではないかと思うくらいのセキュリティの万全さだ。
「……なぜマンションの中に入るのに鍵がいるの……?」
入口の所で呆然と立ち尽くす私。
それもそうだろう、今までセキュリティなんて無縁の所に住んできたのだ。
そもそもこういうマンションに縁もゆかりもなかったし……。
とりあえず備え付けられていた機械に部屋番号を入力して新條さんの応答を待つ。
「……」
何の応答もなく次第に焦りが芽生えてくる。
約束って今日だったよね?
終いには自分の記憶を疑いだす羽目になっていた。
あの日……。
高梨部長と社長が話しているのを見た日に私は友輝に連絡をした。
新條さんに会わせて欲しいと。
友輝は直ぐに新條さんと連絡を取って約束を取り付けてくれたのだ。
その週の土曜日、つまり今日なら時間を取ってくれるとの事だった。
残念ながら友輝は用事があって一緒に来ることは出来なかった。
だから私1人で来たのだが……。
「なぜこんな事に……」
こんな見知らぬ土地、いや、見知らぬマンションの前で訳も分からず立ち尽くす私はいかに滑稽なのだろう。
勝手も分からずどうしたらよいかも分からない。
頼みの綱の新條さんは応答してくれないし、友輝に教えて貰った携帯の電話番号に連絡しても、メールしても無意味だった。
途方に暮れる私を救う様に後ろから声が聞こえてくる。
「恐れ入ります」
「え……」
振り返れば小奇麗な恰好をした男の人が立っていた。
目の前にそびえ立つマンションを見上げながら苦笑いを浮かべる。
ココは新條さんが住んでいる場所、1度だけ来た事があるけど……。
やはりかなりの高級感があるのが分かる。
この前でオロオロしていたら通報されるのではないかと思うくらいのセキュリティの万全さだ。
「……なぜマンションの中に入るのに鍵がいるの……?」
入口の所で呆然と立ち尽くす私。
それもそうだろう、今までセキュリティなんて無縁の所に住んできたのだ。
そもそもこういうマンションに縁もゆかりもなかったし……。
とりあえず備え付けられていた機械に部屋番号を入力して新條さんの応答を待つ。
「……」
何の応答もなく次第に焦りが芽生えてくる。
約束って今日だったよね?
終いには自分の記憶を疑いだす羽目になっていた。
あの日……。
高梨部長と社長が話しているのを見た日に私は友輝に連絡をした。
新條さんに会わせて欲しいと。
友輝は直ぐに新條さんと連絡を取って約束を取り付けてくれたのだ。
その週の土曜日、つまり今日なら時間を取ってくれるとの事だった。
残念ながら友輝は用事があって一緒に来ることは出来なかった。
だから私1人で来たのだが……。
「なぜこんな事に……」
こんな見知らぬ土地、いや、見知らぬマンションの前で訳も分からず立ち尽くす私はいかに滑稽なのだろう。
勝手も分からずどうしたらよいかも分からない。
頼みの綱の新條さんは応答してくれないし、友輝に教えて貰った携帯の電話番号に連絡しても、メールしても無意味だった。
途方に暮れる私を救う様に後ろから声が聞こえてくる。
「恐れ入ります」
「え……」
振り返れば小奇麗な恰好をした男の人が立っていた。