大人の恋は波乱だらけ!?
「昴さ……止まって下さ……もう走れな……」
肩で息をしながら彼に抗議をする。
さっきまでいた公園はとっくに出ていて、高梨部長どころか公園すら見えなくなっていた。
それなのにいつまで走り続けるつもりなのか。
彼の考えている事が分からないが、とにかく抗議を続ける。
元から体力がある方ではない為、こんなに全速力で長い時間走れるわけがない。
「昴さん!!」
大声で叫べば急にその場に立ち止まる昴さん。
止まってとは言ったが、前触れもなく止まるとは思っていなかった私は彼の背中に思いっきり鼻を強打した。
「痛ッ……何するんですか……」
涙目で彼に訴えるが、昴さんは何も答える事はなかった。
それどころか、戸惑った様に私を見ていた。
「……あ……?」
「昴さん??」
彼は私の声が聞こえていないかの様にただじっと自分の手を見つめていた。
その手はガシリと私の腕を掴んでいる。
全部、昴さんがやった事なのに彼はまるで見覚えがないかの様に目を丸めた。
「……」
呆然とする昴さんを横目に私は高梨部長の事を考えていた。
大丈夫だろうか、倒れていないだろうか。
心配は尽きず頭の中は高梨部長で埋め尽くされていく。
「……おい」
「へ?」
間抜けな声を出してしまい、恥ずかしさで顔が熱くなる。
「な……何ですか……?」
その名残で声まで小さくなるが昴さんは気にも留めず私の顔を見つめた。
肩で息をしながら彼に抗議をする。
さっきまでいた公園はとっくに出ていて、高梨部長どころか公園すら見えなくなっていた。
それなのにいつまで走り続けるつもりなのか。
彼の考えている事が分からないが、とにかく抗議を続ける。
元から体力がある方ではない為、こんなに全速力で長い時間走れるわけがない。
「昴さん!!」
大声で叫べば急にその場に立ち止まる昴さん。
止まってとは言ったが、前触れもなく止まるとは思っていなかった私は彼の背中に思いっきり鼻を強打した。
「痛ッ……何するんですか……」
涙目で彼に訴えるが、昴さんは何も答える事はなかった。
それどころか、戸惑った様に私を見ていた。
「……あ……?」
「昴さん??」
彼は私の声が聞こえていないかの様にただじっと自分の手を見つめていた。
その手はガシリと私の腕を掴んでいる。
全部、昴さんがやった事なのに彼はまるで見覚えがないかの様に目を丸めた。
「……」
呆然とする昴さんを横目に私は高梨部長の事を考えていた。
大丈夫だろうか、倒れていないだろうか。
心配は尽きず頭の中は高梨部長で埋め尽くされていく。
「……おい」
「へ?」
間抜けな声を出してしまい、恥ずかしさで顔が熱くなる。
「な……何ですか……?」
その名残で声まで小さくなるが昴さんは気にも留めず私の顔を見つめた。