大人の恋は波乱だらけ!?
「桜木」
会議も終わりオフィスに戻ってきた私は高梨部長に呼ばれた。
「何でしょうか??」
急いで高梨部長のデスクに駆け寄れば、そこには田中先輩もいた。
私が来たと同時に高梨部長は私たちにそれぞれ分厚いファイルを差し出す。
頭にハテナを浮かべていれば、悪魔の様な笑みを浮かべる高梨部長が目に入った。
「これを金曜日までに終わらせてくれ」
「……ぶ、部長……何かの冗談っすか!?」
田中先輩が驚くのも無理はない。
今日は水曜日だ、しかももう少しで就業時間も終わる。
約2日でこの量が終わるとは到底思えない。
しかも、他の仕事もある訳だから、つまり……。
「金曜日にデート出来ないじゃないっすか!?」
チラリと私に視線を向けながら喚く田中先輩。
そんな彼を見ながら未だに悪魔顔負けの笑みを浮かべる高梨部長に笑みが零れる。
私たちが一緒に飲みに行くのを阻止するために大量の仕事を押し付けるとは……。
意外に子供っぽい所があるのだな、と思っていれば高梨部長と目が合う。
「ホラ、仕事に戻れ」
しっしと手を動かす高梨部長に田中先輩は肩を落としながら自分のデスクへと向かって行った。
それを見計らって私は高梨部長に近付く。
「職権乱用ですよ」
クスリと笑みを浮かべながら言えば、『うるさい』と照れた様に言われる。
やり方はどうかと思うけど、彼の嫉妬に少し嬉しさを感じた。
会議も終わりオフィスに戻ってきた私は高梨部長に呼ばれた。
「何でしょうか??」
急いで高梨部長のデスクに駆け寄れば、そこには田中先輩もいた。
私が来たと同時に高梨部長は私たちにそれぞれ分厚いファイルを差し出す。
頭にハテナを浮かべていれば、悪魔の様な笑みを浮かべる高梨部長が目に入った。
「これを金曜日までに終わらせてくれ」
「……ぶ、部長……何かの冗談っすか!?」
田中先輩が驚くのも無理はない。
今日は水曜日だ、しかももう少しで就業時間も終わる。
約2日でこの量が終わるとは到底思えない。
しかも、他の仕事もある訳だから、つまり……。
「金曜日にデート出来ないじゃないっすか!?」
チラリと私に視線を向けながら喚く田中先輩。
そんな彼を見ながら未だに悪魔顔負けの笑みを浮かべる高梨部長に笑みが零れる。
私たちが一緒に飲みに行くのを阻止するために大量の仕事を押し付けるとは……。
意外に子供っぽい所があるのだな、と思っていれば高梨部長と目が合う。
「ホラ、仕事に戻れ」
しっしと手を動かす高梨部長に田中先輩は肩を落としながら自分のデスクへと向かって行った。
それを見計らって私は高梨部長に近付く。
「職権乱用ですよ」
クスリと笑みを浮かべながら言えば、『うるさい』と照れた様に言われる。
やり方はどうかと思うけど、彼の嫉妬に少し嬉しさを感じた。