大人の恋は波乱だらけ!?
「乾杯!」
「乾杯!」
本日2度目の乾杯は、会社の近くのバーだった。
既に1軒目でご飯を食べてきたので、いい感じにお腹がいっぱいになっている。
「んー美味しい!」
「桜木って飲んでる時も崩れないよな」
「え?」
「なんか、本当に裏表がないって言うか……。
ひと言で言うと可愛いって事」
カウンターに座っている為、彼の声がすぐ近くで聞こえる。
だから余計に恥ずかしくて直ぐに顔が熱くなる。
薄暗くて落ち着いた雰囲気が、とても居心地が良くて。
隣にいる完璧な彼はお酒を飲んでいる姿さえ格好良くて嫉妬してしまいそうになる。
「あの人格好良くない?」
「本当だ!凄く格好良い!」
今に始まった事じゃないが、女性の視線が多くて私の方が緊張しそうだ。
まあ、高梨部長はちっとも気にしていない様だが。
グラスを口に運ぶ所作が美しくて、つい見惚れてしまう。
私の視線に気が付いた様にゆっくりと顔を向けると、形の良い唇が柔らかく弧を描く。
「そんなに見つめられたら照れるんだけど」
恥ずかしそうに頬を掻きながら笑われる。
その笑顔が眩しくて、視線を逸らしたいのに、見続けていたいという矛盾な気持ちが胸に広がる。
結局、固まった様に彼の顔を眺めていたら、ほんのりと紅かった顔が更に濃くなっていく。
「桜木……それ以上見てるならキスするぞ」
「……へ!?」
衝撃的な言葉に慌てて視線を逸らせば、隣からクスリと笑われる。
ゆっくりと彼の顔を見れば口角を引き上げ、不敵な笑みを浮かべていた。
その顔を見た瞬間に理解した、冗談だった、という事を。
からかわれた事が、と言うより、まんまと引っかかった事が恥ずかしくて軽く高梨部長を睨む。
「乾杯!」
本日2度目の乾杯は、会社の近くのバーだった。
既に1軒目でご飯を食べてきたので、いい感じにお腹がいっぱいになっている。
「んー美味しい!」
「桜木って飲んでる時も崩れないよな」
「え?」
「なんか、本当に裏表がないって言うか……。
ひと言で言うと可愛いって事」
カウンターに座っている為、彼の声がすぐ近くで聞こえる。
だから余計に恥ずかしくて直ぐに顔が熱くなる。
薄暗くて落ち着いた雰囲気が、とても居心地が良くて。
隣にいる完璧な彼はお酒を飲んでいる姿さえ格好良くて嫉妬してしまいそうになる。
「あの人格好良くない?」
「本当だ!凄く格好良い!」
今に始まった事じゃないが、女性の視線が多くて私の方が緊張しそうだ。
まあ、高梨部長はちっとも気にしていない様だが。
グラスを口に運ぶ所作が美しくて、つい見惚れてしまう。
私の視線に気が付いた様にゆっくりと顔を向けると、形の良い唇が柔らかく弧を描く。
「そんなに見つめられたら照れるんだけど」
恥ずかしそうに頬を掻きながら笑われる。
その笑顔が眩しくて、視線を逸らしたいのに、見続けていたいという矛盾な気持ちが胸に広がる。
結局、固まった様に彼の顔を眺めていたら、ほんのりと紅かった顔が更に濃くなっていく。
「桜木……それ以上見てるならキスするぞ」
「……へ!?」
衝撃的な言葉に慌てて視線を逸らせば、隣からクスリと笑われる。
ゆっくりと彼の顔を見れば口角を引き上げ、不敵な笑みを浮かべていた。
その顔を見た瞬間に理解した、冗談だった、という事を。
からかわれた事が、と言うより、まんまと引っかかった事が恥ずかしくて軽く高梨部長を睨む。