大人の恋は波乱だらけ!?
「……」
「桜木、大丈夫か?」
出版社を出て、2人で会社に戻っている最中だが……。
私は放心状態になっていた。
だって、今でも信じられない。
私の小説が世に出るなんて。
嬉しいと言うよりも戸惑いの方が大きくて。
ふらつく足取りで彼の横を歩いていれば段差に気が付かずに躓いてしまう。
「あっ……!!」
「っと、危ないなお前は……」
「あ……ありがとうございます……」
声が小さくなったのは恥ずかしさからだ。
逞しい腕に引き寄せられたお蔭で転ばずに済んだけど……。
抱きしめられる様な体勢に顔が熱くなるんだ。
「気を付けろよ?
さっきからボーっとしてて危なっかしい」
タメ息交じりに体を離すと、呆れたように笑われる。
でも、優しく頭を撫でてくれるんだ。
「すみません」
「いや、じゃあ行くぞ」
「あっ、私ちょっと家に寄って行きたいので先に戻ってください」
「家?」
「はい!【恋した悪魔】の資料を取りに行きたくて」
「……一緒に行くと言いたい所だが、会議が入っててな……」
眉を下げて時計を確認する彼。
恐らくギリギリなんだろう。
焦っているのが伝わってくる。
「大丈夫です!高梨部長!会議に遅刻しちゃいますよ」
ワザとらしく目を細めればパシリとオデコを叩かれた。
「分かってるよ、じゃあ気を付けるんだぞ」
「はーい」
軽く頭を下げて私は高梨部長とは反対の方に走っていく。
「桜木、大丈夫か?」
出版社を出て、2人で会社に戻っている最中だが……。
私は放心状態になっていた。
だって、今でも信じられない。
私の小説が世に出るなんて。
嬉しいと言うよりも戸惑いの方が大きくて。
ふらつく足取りで彼の横を歩いていれば段差に気が付かずに躓いてしまう。
「あっ……!!」
「っと、危ないなお前は……」
「あ……ありがとうございます……」
声が小さくなったのは恥ずかしさからだ。
逞しい腕に引き寄せられたお蔭で転ばずに済んだけど……。
抱きしめられる様な体勢に顔が熱くなるんだ。
「気を付けろよ?
さっきからボーっとしてて危なっかしい」
タメ息交じりに体を離すと、呆れたように笑われる。
でも、優しく頭を撫でてくれるんだ。
「すみません」
「いや、じゃあ行くぞ」
「あっ、私ちょっと家に寄って行きたいので先に戻ってください」
「家?」
「はい!【恋した悪魔】の資料を取りに行きたくて」
「……一緒に行くと言いたい所だが、会議が入っててな……」
眉を下げて時計を確認する彼。
恐らくギリギリなんだろう。
焦っているのが伝わってくる。
「大丈夫です!高梨部長!会議に遅刻しちゃいますよ」
ワザとらしく目を細めればパシリとオデコを叩かれた。
「分かってるよ、じゃあ気を付けるんだぞ」
「はーい」
軽く頭を下げて私は高梨部長とは反対の方に走っていく。