大人の恋は波乱だらけ!?
「どうし……」

「正直に答えて」


言葉を遮る様に明美は私を見つめた。
その目はいつも私に向けられるものとは違った。
まるで親の仇を見るかのような瞳。
あまりの迫力に頷く事しか出来ない。


「葉月は……スバルさんが好きなの?」

「……え……?」


質問の意味が分からなかった。

だって、明美は私が高梨部長と付き合っている事を知っている。
だからそんな事を言うなんておかしいもん。

戸惑っていれば、ゆっくりとこっちに歩いて来る明美が目に映った。

明美は明美なのに。
少し怖く思える。
そんな自分が嫌で頭を軽く振って彼女に近付く。


「私は高梨部長と……」

「だったら何でスバルさんを見て哀しそうな顔をするのよ!」

「っ……!!」


明美の言葉に何も言えなかった。

そんな事……私にだって分からない……。

昴さんの本当の姿を私は知っていて。
偽りの笑顔を見るのが辛い。

それは分かるけど、まさかそれを言う訳にもいかず……。

黙ったまま明美を見るんだ。
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