大人の恋は波乱だらけ!?
「すげぇ真っ赤」

「うるさいです」

「可愛い」

「もう!」


からかう様に何度も可愛いを繰り返す昴さん。
嘘だって分かっていても顔が熱くなるんだ。


「益々赤くなったな」

「あのからかわないで下さい!
本当に恥ずかしいんですから!」

「っ……今の……」


少し口籠った昴さんに首をを傾げれば、コツンと軽くオデコを小突かれた。


「今の照れた顔も可愛いカモ」

「……」

「何か言えよ」

「昴さんが壊れた」

「おい」


眉間にシワを寄せて怒る彼。
だけど本気じゃないって分かるから。


「ごめんなさい」

「……もう帰るぞ」


昴さんはタメ息を吐きながらも笑顔を浮かべてくれる。


「はい!」


それに倣って笑顔を浮かべ、私たちは歩き出した。
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