大人の恋は波乱だらけ!?
翌日、いつも通り会社に向かう私。
でもいつもよりテンションが高かった。

だって昨日は久しぶりに昴さんと2人で過ごしたんだもん。

一緒にご飯を作って、食べて。
些細な事で笑い合って。

久しぶりに楽しい時間を過ごした。


「っと、会社を通り過ぎる所だった」


昴さんとの事を思い出していたらあっという間に会社に着いたみたいだ。
慌てて中に入れば、目の前には見慣れた人がいた。


「……高梨部長」


一瞬だけ戸惑ってしまう。
昨日、社長と話している事を盗み聞きしてしまったから。
その背徳感から逃げようとしたけど、いつまでも避ける訳にもいかず彼に駆け寄った。


「おはようございます!」

「桜木!おはよう」


いつもと変わらない笑顔を浮かべる高梨部長。
その隣に立ってエレベーターが来るのを一緒に待つ。
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