大人の恋は波乱だらけ!?
「わ!?消えちゃった!!」

「……葉月ちゃん……何してるのかな?」

「田中先輩……ごめんなさい消えました……」

「……まったく……シナリオの事となると凄いのにCGは全くダメだね」


キツイひと言を喰らった私は呻きながら謝る事しか出来なかった。
今は田中先輩に教えて貰ってCGの手伝いをしているんだけど……。
パソコン難しすぎ……。

田中先輩にしても景子先輩ににしても……。
何であんな簡単にこなせてしまうのだろうか……。

落ち込んでいれば神崎先輩が私に駆け寄って来てくれる。


「まあまあ、桜木ちゃんは俺の手伝いしてよ。
サウンドなら直感で行けるでしょ?作品のイメージが1番分かるのは葉月ちゃんなんだし!」

「神崎先輩……ありがとうございます」

「頑張ってねーこっちは葉月ちゃんの開けた穴埋めなきゃいけないんで」

「田中先輩ってこんなに意地悪でしたっけ……」

「ははっ」


笑いながら軽くスルーをする田中先輩。

だんだん見えてきた田中先輩の性格に私は嬉しさを覚えていた。
今まではチャライ彼しか見ていなかったから意外だ。
凄く頼もしい。


「ほら、桜木ちゃんボーっとしないで。
まずはココ、ヒロインが最大の壁にぶつかったときのシーンだけど……」

「あぁ……ココはですね……イメージ的には不安の中にワクワクがあるって感じですね」

「ワクワク?」

「はい、自他ともに無理だと思われる出来事に直面した時、逃げ場もなくてどうしようも出来なくて……。
でもやらないといけない。そんな中でもヒロインは何処かそれを楽しんでいるんです。負けず嫌いですから」


クスリと笑えば神崎先輩は何かを考える様に腕組みをした。

何かまずい事を言っただろうか……。
不安に思っていれば先輩はハッとした様にパソコンのキーボードに手を滑らせた。
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