大人の恋は波乱だらけ!?
「オープニング曲の事は私に任せて。少しツテがあるわ」

「白石……頼んだ」

「ええ、それと……。葉月ちゃん、ごめんなさい」

「え……」


景子先輩は私のデスクに来ると眉を下げる。
申し訳そうなその顔に戸惑いつつ首を横に振った。


「子供じみた感情で仕事をボイコットするなんて社会人としてあるまじき行為をしたわ。
それなのに……貴方は私たちに怒る事もせずに仕事をやり遂げようとした」


景子先輩に続いて皆も謝ってくれる。


「……私……今回の事で改めて実感しました。
1人だと……何も出来ないって。
皆さんがいて下さるから私は私の仕事が出来ます。
これからもよろしくお願いします!!」


背筋を伸ばして深く頭を下げる。

もし、誰も居なかったら……。
ゲームが完成する事なんてない。

皆がいるから、私が考えたゲームが形になるんだ……。


「こちらこそ……よろしく」


一丸となったオフィス。
そんな場所で働ける私は幸せなんだって思う。

今日からまた頑張らなきゃ……。
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