大人の恋は波乱だらけ!?
「乾杯」

「乾杯」


グラスをぶつけて喉を潤す様にカルーアミルクを流し込む。
程よい甘みと苦みが交じり合っていく。


「んー美味しい……」

「本当に好きだよな、それ」

「まあね」


目の前には呆れた顔の友輝が座っている。
仕事が終わり向かったのはいつもの居酒屋だった。

友輝から相談があると呼び出されたんだ。


「……」


珍しく真剣な表情をする友輝につられて私もグラスを置き真っ直ぐに彼を見つめた。


「今日お前を呼び出したのは他でもない」

「……うん」

「俺が前に進むためにケリを付けに来た」

「ケリ……?」


首を傾げればコクリと頷く友輝。
あまりにも真剣で身構えをしてしまう。
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