SECRET COCKTAIL
それにこうして友達同士でお酒を飲む関係ってなんだか羨ましい。
ちょっとだけ、疎外感。
頬を少し膨らませて拗ねてみるとお兄ちゃんが困った様な顔をする。
「美來が成人したら、一緒に飲みに連れてってやるよ」
横から雅君がそう言って、慰めるように頭を撫でてくれて、単純な私はすぐに気分が浮上する。
「ホントに!?絶対!?」
パッと笑顔を浮かべると、雅君が優しく笑ってくれた。
「ああ。ちゃんと酒の飲み方教えてやるから、それまで我慢な」
「うんっ」
なんだか上手く丸め込まれちゃったような気もするけれど。
そんな何年も後の実現するかも分からない約束でも。
その場を丸く収めるだけの約束でも。
それでも素直に信じられる位子供の私は、それが忘れられない約束になった。
「俺も、付いて行くからな・・・」
お兄ちゃんが、ポツリと呟いた声は、さり気なく聞こえなかったふりをした。