SECRET COCKTAIL
「ご飯出来たわよー、降りてらっしゃーい」
階段の下から、私たちを呼ぶお母さんの声がして。
「じゃあ、俺はそろそろ」と、雅君が腰を上げた。
「いや、お前も食ってけよ。母さん、そのつもりだぞ」
「え、マジで。やった」
お兄ちゃんの誘いに雅君が素直に喜んで、嬉しそうに笑う。
そんな笑顔を見ていて、また頬が熱くなる。
いや、これはきっと、さっき飲んでしまったアルコールのせいだ。
そんな風に、ぼんやりと考えていた。