SECRET COCKTAIL
「マジで?お前、アレ食ったの?いいなぁ」
「お兄ちゃんも食べた事あるの?」
「ああ、雅弥のアパートに泊まった時に作って貰った。ちなみに実家の店も行った事あるぞ。親父さんの料理、最高に美味いからな」
にやり、お兄ちゃんが勝ち誇ったように笑みを浮かべる。
今度悔しがるのは私の方だった。
「えー、ズルい。私も雅君のお父さんのお店行ってみたいー」
その言葉は半ば本気で。
でも、それはお兄ちゃんに連れて行って、という気持ちで言ってみた言葉だったのだけれど。
「いつか、連れてってやるよ」
私の言葉に、さらりと答えたのは雅君だった。