SECRET COCKTAIL
何があったんだろう。
残された私は。
そのまま黙って部屋にいる事なんて―――――もちろんできなくて。
ダメだと分かっているけれど、そっと立ち上がり。
足音を殺してお兄ちゃんの部屋に向かった。
お兄ちゃんの部屋の中から、二人の話し声が聞こえる。
聞いちゃだめだ。
頭の片隅でそう言って止める自分もいた。
でも、いつもと違うお兄ちゃんや雅君の様子に不安が煽られて。
そのままそっと、息を潜めて扉に耳を寄せた。