SECRET COCKTAIL
「良かった。本当に聞けた」
「雅君?」
「もう手遅れだったらどうしようかと思った」
「そんな訳ないよ。私、雅君の事を忘れる事なんてできないもん」
雅君が、身体を離して私の顔を両手で包み込む。
両手から伝わってくる温もりが、私の心まで温かくしてくれるようだった。
「ヤバいな。美來が、可愛くてしょうがない」
雅君の瞳が、愛おしいものを見るように細められて、私は胸がくすぐったくなった。
こんなこと、面と向かって言う人だなんて思わなかった。