SECRET COCKTAIL
淡い光が端正な顔に影を落として。
涼やかな目元が鋭く印象を変える。
長い指先が滑らかに踊る様は、淫靡ささえ感じる程で。
この瞬間、きっと本人すら気が付かないうちに。
女性なら誰もが釘付けになってしまう様な、妖美な色気を纏う。
ああ、やっぱり、格好良い。
やっぱり好きだなぁ、と思い知る瞬間だ。
どんな雅君だって大好きだけど、カクテルを作っている時の雅君はとびきり格好良い。
あの瞬間の思考の中に入ってしまいたいと、何度願ったか。
「そう言う事、か」
目の前からそう呟く声がして、ハッと意識を戻した。