SECRET COCKTAIL
多田君の瞳がじっとこちらを見ていて、どきりと鼓動が跳ねた。
目の前に彼がいる事を忘れて、雅君に魅入ってしまっていたような気がする。
「な、なに?」
「んー?別に」
目の前から真っ直ぐ注がれる視線に動揺して問い掛けてみれば。
わざとらしく視線を逸らされた。
「ちょっと、なにそれ?」
「いや、予想外だったけど、収穫はあったかな」
「は?」
「ま、いいよ。ライバルがいた方が俺も燃えるし」
「ねぇ、多田君。さっきから何言って、」
多田君の言葉の意味を問い掛けようとしたところで。
目の前にさっとコースターが差し出された。