SECRET COCKTAIL


二階にある自分の部屋に戻っても、お兄ちゃんの部屋から聞こえてくる声や物音をどうしても気にしてしまって。

同じ屋根の下にいるという事を意識しただけで、あの笑顔が頭から離れてくれなかった。


部屋にいるとなんだかそわそわして、じっとしている事なんてできなくて。

制服を着替えてすぐにキッチンに向かった。


「お母さん、何か手伝おうか?」


「あら、助かる。じゃあ、これ切ってくれる?」


「うん。任せて」


普段は滅多に自分からはしないのに。

積極的にお母さんの手伝いをしながら、そのままずっとキッチンに立っていた。

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