SECRET COCKTAIL
お兄ちゃんの友達は雅弥と名乗った彼を含めて三人いて、私は全員のその見事な食べっぷりを見ていて呆気に取られてしまっていた。
多すぎるような気がしていた料理も、みるみる内に彼らの胃袋に吸い込まれていく。
文系のお兄ちゃんはどちらかと言えば大食いの方ではないし、食べるスピードもそれほど速くない。
なのに、目の前の友人たちは、いかにも体育会系と思えるような体格の良い人ばかりで。
そのせいか、お兄ちゃんとは食べる量もスピードも圧倒的に違う。
普通の男性はこうなのかと、感心しながら見ていると。
「食べないの?」
と、斜め前から声が掛かった。
ふと視線を向けると、雅弥と名乗った彼に声を掛けられていた。