秘密の契約
花を活け終わった頃、リビングのドアが開いた。



「ここにいたのか……」



千波の声がして振り向いた。



「日菜ちゃん、お花持って来てくれたのよ」



日菜の活ける所を見ていた母がニコニコしている。



「日菜 ありがとう」



幸せそうな母親を見て千波はうれしかった。



日菜は母を幸せにしてくれる。



自分は間違った事をしているのか……。



考えさせられる。




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