秘密の契約
ちょっと酔っ払っているのかずけずけとそんな事を言う彼に日菜は躊躇(ちゅうちょ)した。



その間に彼は日菜の腕をつかむ。



「あ、あの」



捕まれた腕を離してもらおうと後ずさる。



「正志、日菜に気安く触るな」



千波だった。



彼はいつの間にか横に立っていた。



千波の冷たい声に日菜を掴んでいた手が離れる。



「千波くん……」




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