秘密の契約
「鈍感にもほどがあるよ 兄貴の事が好きな日菜によくもそんな芝居をさせたな!日菜は傷ついたんだ!朝倉の家を出る!?よくも自分勝手な事を考えてくれたな!」



郁斗の怒りは頂点に達した。



物を投げつけたい気分だ。



そんな郁斗の怒りを見て千波は顔をしかめた。



日菜が俺を好き?



日菜が好きなのは郁斗じゃないのか?



「もてすぎて身近にいる日菜の気持ちがわからないのかよ!」



日菜……。



千波は一番大事なのは誰なのか悟った。



だからミランダが別れを言い出してもすんなり受け入れられたんだ。




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