秘密の契約
日菜は頬をピンク色に染めている。



千波は強引に日菜を自分の膝に座らせた。



「知っていたよ 日菜が次期家元にプロポーズされている事」



「えっ……?」



恥ずかしがってうつむいていた顔を上げた。



「様子がおかしかったからね?」



夜に自分の所に来た日菜。



あの時、帰さなければ良かった。



話をきちんと聞いてあげればよかったと後悔している。



助けを求めていたに違いない。




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