秘密の契約

夏葉

「日菜」



寝室へ戻ると日菜はまだ眠っていた。



ぐっすり眠っているから起こすのが可哀想になった。



このまま眠らせておいてあげたいが……。



一時間後に夏葉との約束がある。



千波はもう一度日菜の名前を呼んで身体を揺さぶる。



「千波くん……」



パチッと目が開いて千波ににこっと笑う。



だがすぐにハッとして自分が裸だった事に気づく。



「うわっ……」



首まで布団を上げて耳まで真っ赤に色づく。




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